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装い・服装 - 「回想録」 高村光太郎

  • 執筆者の写真: 浅草文庫
    浅草文庫
  • 2019年7月19日
  • 読了時間: 1分

更新日:2019年7月21日

 祖父は丁髷をつけて、夏など褌一つで歩いていたのを覚えている。その頃裸体禁止令が出て、お巡りさんが「御隠居さん、もう裸では歩けなくなったのだよ。」と言って喧しい。そしたら着物を着てやろうというので蚊帳で着物を拵え素透しでよく見えるのに平気で交番の前を歩いていた。





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