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浅草花やしき(花屋敷) - 「虎」 岡本綺堂 1937(昭和12)年12月

  • 執筆者の写真: 浅草文庫
    浅草文庫
  • 2018年9月26日
  • 読了時間: 1分

  「これが明治時代ならば、浅草の花屋敷にも虎はいる。だが、江戸時代となると、虎の姿はどこにも見付からない。有名な岸駒の虎だって画で見るばかりだ。芝居には国姓爺の虎狩もあるが、これも縫いぐるみをかぶった人間で、ほん物の虎とは縁が遠い。そんなわけだから、世界を江戸に取って虎の話をしろというのは、俗にいう『無いもの喰おう』のたぐいで、まことに無理な注文だ。」




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