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浅草名産・銘菓 - 「みやこ鳥」 佐藤垢石 1924(大正13)年5月6日

  • 執筆者の写真: 浅草文庫
    浅草文庫
  • 2018年10月11日
  • 読了時間: 1分

 在原の業平が東へ下ってきた時に、隅田川の言問の渡船場あたりで、嘴と脚の紅い水鳥を見て、いかにもみやびているところから『みやこ鳥』と呼んだという伝説があるが、京の鴨川にも昔からこのゆりかもめが、海の方から遊びにきていたのであるから、東西いずれの地で、『みやこ鳥』の名が起こったか分からないのである。


 言問団子は、いま西洋料理屋になってしまった。団子は、申し訳ばかりに店の片隅にならべられて昔を偲ぶよすがもない。





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浅草の食・浅草名産・銘菓 - 「鴎外の思い出」 小金井喜美子 1955(昭和30)年10月

小路を這入った処に小料理屋があって、新栗のきんとんがおいしいというので、その時節にはよく立寄りました。お留守をした人におみやげにするのです。五重塔のある側に綺麗なお汁粉屋があって、そこのお雑煮のお澄ましが品のいい味だというので、お母様は御贔屓でした。お兄さんは、お餅が小さくて腹

 
 

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