玩具・仲見世 - 「鴎外の思い出」 小金井喜美子 1955(昭和30)年10月
- 浅草文庫
- 2018年10月2日
- 読了時間: 1分
更新日:2018年10月3日
一廻りしますと仲見世へ出ます。仁王門から広小路まで、小さな店がぎっしりと並んでいます。大方玩具屋ですが、絵草紙屋などもありますし、簪屋も混っています。絵草紙は美しい三枚続きが、割り竹に挿んで掛け並べてありました。西南戦争などの絵もあったかと思います。役者のもあったのは、芝居町が近かったからでしょう。やはり玩具屋なのでしょうか、特別に小さいお座敷の模型、お茶道具、お勝手道具と、何でも小さい物ばかり並べてあるのを、飽きずに眺めたりしました。
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