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浅草にまつわる、

小説・随筆・詩・俳句

 浅草に現はれる乞食は、みなそれぞれに風格を具へてゐるので愉快である。乞食といふ称呼をもってする事は、この諸君に対してはソグハないやうな気がするくらいだ。いかにこれらの諸君が人生の芸術家であるか、また、浅草を彩るカビの華であるかといふことについて語らう。

 浅草といふ舞台には、かかる登場者が順次に現はれ、消えてゆく。

添田唖蝉坊

1872(明治5)年12月25日/11月25日-1944(昭和19)年2月8日

演歌師、明治・大正期に活躍した演歌師の草分け

添田唖蝉坊|浅草文庫
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